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臓器移植とは重い病気や事故などにより、心臓・肺・肝臓・腎臓・膵臓・小腸などの臓器の機能がなくなった人や低下した人に、他の人の健康な臓器を移植して、機能を回復させる医療です。
臓器移植は善意による臓器の提供がなければ成り立たない医療です。
日本で臓器移植を希望して待機している方は、およそ1万4000人です。それに対して移植を受けられる方は、年間およそ400人です。 |
臓器移植に関しては、4つの権利があります。
死後に臓器を「あげたい」「あげたくない」、あるいは移植が必要なときに臓器を「もらいたい」「もらいたくない」という権利であり、どの考え方も尊重されなければなりません。「あげたくない」方と「もらいたくない」方の意思も尊重され、提供や移植について説得したり強要したりすることはありません。
臓器を提供する場合には、必ず家族の承諾が必要です。 |
@心臓が停止した死後(心停止下)の臓器提供
一般的に、呼吸停止、心拍停止、瞳孔散大という三徴候を確認し、死とされています。
三徴候により死が確認されると「心臓が停止した死後の臓器提供」が可能となります。
A脳死後(脳死下)の臓器提供
脳死は、脳が全ての機能を失って回復しなくなった状態をいいます。
脳死になると、どのような治療をしても回復することはありません。意識は完全に失われ、自分の力で呼吸もできません。人工呼吸器などの助けによってしばらくは心臓を動かし続けることもできますが、やがて心停止に至ります。
脳死後に臓器提供する場合、法律で定められた脳死判定により脳死であることが確認されると「脳死後の臓器提供」が可能となります。 |
臓器移植法により心停止後に提供できる臓器は腎臓、膵臓、眼球(角膜)です。
脳死後に提供できる臓器は、心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸、眼球(角膜)です。 |
@臓器提供・移植件数と移植希望登録者数
献腎移植希望登録者数は増加傾向にありますが、臓器提供・移植件数は年に0〜2件と少ないのが現状です。 |
A佐賀県人工透析患者数の年次推移
県内でも人工透析患者数は年々増加しています。腎不全の唯一の根治治療は腎移植であり、多くの患者さんが日本臓器移植ネットワークに登録し待機しています。 |
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